「名刺・自己紹介なし」で初対面の相手と2時間話す朝食会
【目次】
#名刺・自己紹介なし
#ほとんどの人が「名刺・自己紹介」をしても意味がない理由
#セミナーや交流会は「草刈り場」か?
#そのきっかけは、「突然」やってきた
#そもそも名刺や自己紹介は必要なかった(!?)
#その仮説は正しかったか?
#何が変わったか?
#参加者を「手ぶらで帰さない」
#お問い合せ先
名刺・自己紹介なし
当朝食会では「名刺・自己紹介なし」が原則です。
話が長くなってしまいますので、結論を最初に申し上げておきます。
特別な実績のない方に必要なのは実績・・・ではなくて、
場所
です。以下、このことに注意を払いつつ、お読み頂けますと幸いです。
ほとんどの人が「名刺・自己紹介」をしても意味がない理由
基本的にこの朝食会では名刺や自己紹介を一切行っておりません。
いわゆるビジネスセミナー、そしてその後の懇親会、あるいは交流会(以下、交流会等)で人脈を作り、ビジネスチャンスを広げていく。
実はこのやり方、ほとんどの人が成功しません。
厳密にいいますと、ある条件が整っていないとほぼ無理です。
その条件とは・・・実績、です。
・普通の主婦が月収100万円を稼いだ
・平凡な会社員。しかし実は剣道五段
・起業してたった半年で年収10倍アップ
・ダメ営業マンが3か月でトップセールス
・元暴走族から年商○億円のカリスマ社長に
・ホームレスから月100万円のマンションに住めた
・高卒40代、一部上場企業に4度転職成功。年収1000万円
・東大卒の医師。趣味のプロレスグッズ収集の総額は1億円
・
・
・
こういった「実績」があれば、
・ぜひその話を聞かせてほしい
・今度セミナーやってみませんか
・本を出版しませんか
という話に展開していくケースは有り得ます。
その一方で、
・何もありませんがこれから頑張ります。
・行動が重要だというので今回参加しました。
・起業しました。よろしくお願いします。
・好きなアイドルは○○です。
・
・
・
こういった状態ですと相手は何も受け入れてくれません。
「本来、現金収入がないはずの」主婦が月収100万円を稼ぐことに意味があるのであって、大手企業に長年勤めている人の月収が100万円であってもそれに意味はありません。
「実は武道の有段者です」
「筋トレの知識は詳しいです」
これが警察官や学校の先生(体育教師)だったらどうでしょうか?
要するに「プロ」。つまり「その道で飯を食ってる」わけですから、ある意味「当たり前」ですよね。
「東大卒の医師」という、一見すると近寄りがたそうな肩書の人が、「プロレスグッズ収集」という、非常に親しみやすそうな趣味をもっていることに価値がある。普通の会社員が同じ趣味でもそれは「当たり前」です。
つまり表面的な真似だけでは意味がない。
むしろ、
・貴方には○○が足りない
・成功者のマインドを学びませんか?
・貴方の強みを発掘します
・○○塾(自己啓発セミナー)っていいですよ
といった勧誘に取り込まれるのがオチです。
しかし、かといってこのようなセミナーに参加する。あるいはコンサルとたくさん受けたからといって成功者になれる保証があるかというものではありません。むしろ間違った情報や指導を受けることはマイナスにもなり得ます。
こういった状況が続くと、
・交流会等に参加するメリットってあるのだろうか?むしろ(勧誘とかされる)デメリットしかないんじゃないのか?
と思ってしまうわけです。
セミナーや交流会は「草刈り場」か?
大学の掲示板等を見てみると、「怪しい勧誘にご注意ください」という趣旨の張り紙が多くの大学で貼られているのを目にします。
普通に考えますと、実績も何もない大学生に対して「貴方にチャンスを与えたい」とか、「貴方なら月○円稼げる」といった一方的にオイシイ話を与えるようなお人よしはおそらく存在しません。
当たり前ですがオイシイ話には裏がある。しかし就職活動等で切羽詰っている、あるいは将来に不安のある学生にしてみればそういう話に飛びついてしまうのはある意味無理のないことです。
何もこういった話は学生に限ったことではありません。現にこういった「大人」「社会人」の場でも勧誘、というよりも「罠」はしょっちゅう存在している。
結局のところ、
・一度チャンスを掴めない、あるいは掴み損ねた人は一生チャンスと無縁の生活を送り続けなければならないのか?
・人脈を作りたい、実績を作りたいと思って参加したのに「人脈も実績もない奴はいらない」じゃ話が違うじゃないか。
あるいは思い切って、
・騙されるのに怯えるくらいなら騙す側に回った方がマシだ。
といっそのこと割り切った方がよいのかずっと考えていました。
そのきっかけは、「突然」やってきた
きっかけは、とあるセミナーの懇親会でした。
「早起きっていいですよね」
他の参加者の方がそんな話をされていた。なので自分もそれに合わせる形で、以前参加した朝活で、会場となったホテルの朝食の話をしたことでした。
「確かに。私も、ホテルで朝食なんかするといいですよね」
と自分が訪れたホテルの朝食の話をしたところ、他の参加者の方々が、
・どんな感じでしたか?
・普通の人でも行けるんですか?
・高くないんですか?
・今度行ってみたい。
そして、
・ぜひ案内してください。
・いつ行きますか?
いつの間にか「みんなでホテルへ行って朝食を食べよう」という企画がトントン拍子に決まり、そして自分が幹事として選ばれていたのです。
そもそも名刺や自己紹介は必要なかった(!?)
・・・ある意味衝撃的な場面でした。
これまでの交流会では様々な工夫をしてきたつもりでした。
・名刺に突拍子もない肩書を書く。
・過去を誇張表現で書く
・誤解されるのを承知で実績「らしきもの」を書く
・
・
・
しかしこういった場所で業務の受注が成功できたというと、その成果は0。
「あんなに会話は盛り上がっていたのに」
「大いに興味があります」と言ってたじゃないか」
「何かあったら。って何もないよね?」
...これまではこんな感じ。交換した名刺は二度と使われず、積み重なった名刺は棄てることも出来ず、机の中に放置されたままの状態。
しかしその時は明らかに違いました。
相手から「~して欲しい」と言われ、かつ具体的なスケジュールまで聞かれる。しかも初対面の方にそういったことを言われる。名刺や自己紹介をしなかったことで、敢えて自分の希望を伝えなかったことで、逆に相手の希望をすんなり受け入れることができたのです。
とにかく「交流会の主催者」として、めでたく第一回を迎えることができました。
その仮説は正しかったか?
その時は思いました。
・これはおそらくマグレだろう。それでも実績は実績。たとえ1回の主催でも、セミナーの懇親会という場所を「借りた」としても0から1となったことは大きい。
それと、
・早起きをしたいという人はいる。自分にビジネスセミナーや読書会をやれるような実績やネームバリューはないが・・・朝、ホテルを案内することなら自分でもできる。
そのために一人でホテルを予め訪れてみることにしました。
・今回、会場として利用したホテルは良い場所なのか?もっといい場所はないか?
・次に訪れる場所が実は悪い場所だったとならないために。
・こんな情報を提供したら喜ばれるんじゃないのか。
それらの内容を備忘録的にまとめるために始めたのが現在のブログ、そしてこのwebサイトである「東京ホテル朝食日記」です。
では、交流会等で名刺交換をした人に対し、「ホテルの朝食を訪れてます」とお伝えし、
「今度ぜひ一度、ホテルでお会いしませんか?」
という自己紹介は有効だったのでしょうか?
結果は・・・有効でした。
インターネットで適当に検索して探し当てた異業種交流会でも名刺を交換した方と数日後、ホテルでお会いすることができました。
あるセミナーで知り合った方が主催するセミナーに参加し、そのセミナーでは4名(自分も含めて5名)のうち3名の方と数日後、朝食会の開催となりました。
ほとんど面識はありません。にもかかわらず交流会が開催できてしまう。
勧誘はされません。
その人に何かを学ばなければ成功しない、などと「依存」しているわけではありませんので。
もちろん全て成功した、というわけではありません。参加しても結局何も反応がなかったということもありましたし、怪しい勧誘メールや電話が来たということもあります。
しかし精神的な余裕が出来たということは何よりも大きいです。以前は違いました。
・せっかく奮発して1万円のセミナーに参加したのに人脈が出来なかった。やはり5万円、いや10万円くらいのセミナーに参加しないと良質な人脈は築けないんじゃないのか?
・何だか怪しい勧誘だな。でもこれを断ったらせっかくのチャンスを逃してしまうんじゃないか?ここでいつものように逃げてしまっては結局、成功者になれないんじゃないのか?
そうやって相手に振り回され・・・傍から見ると「騙されている」ような行動を分かっちゃいるけどやめられない。
今そう考えることはありません。
10万円あったら1万円のレストランに10回訪れるとか、1000円のコーヒーを100杯飲んで内容を徹底的に調べ尽くした方がマシ。その情報こそ実は10万円のセミナーに参加するような人が欲しがっている情報だ。
考え方が根本的に変わったわけです。セミナーに参加するなとはいいません。しかし焦って高額セミナーに参加するようなことが無くなったわけです。
何が変わったか?
最初の内はセミナー等で知り合った方に対し、とりあえずホテルの朝食の話をする。
そしてその中で興味を示して頂いた方とホテルを訪れる。そんな感じで回数を重ねていくような感じでした。
朝食会の回数を重ね、ブログの記事数も増えていく内に、
・自ら「営業」に出向かなくても、ブログやwebサイト経由で参加の申込みが来るようになりました。
・雑誌等から取材の申込みが来るようになりました。
・参加者自ら別の企画を立ち上げてくれるようになりました。
・今までに約500名のお申込みを頂きました。
・広告費は一切かかっておりません
ブログやwebサイト等から申し込みが来るようになって以降、朝食会の場で名刺や自己紹介は基本的に致しておりません。
交流会等においては基本的に「名刺交換」「自己紹介」は必須のように思われます。しかし敢えてそれはやらないことに致しております。
ごく一部の、いわゆる「ビジネスパーソン」のためだけの交流会ではなく、誰でも参加できるものにしたいというのが目的です。
それに加え、せっかく行った名刺交換や自己紹介が、
・実績があればそれは意味がある。
・しかし実績なければ意味がない。
というものではなくて、
・ホテルという場所を訪れ、人と会った。その事自体に意味がある。
というものにしたいと考えております。
参加者を「手ぶらで帰さない」
某水泳選手ではありませんが、
・参加者の方を手ぶらでは帰さない。
せっかく交流会に訪れたのですから、
・一生懸命名刺交換をし、自己紹介をする。
・しかし「空振り」に終わる。
たまたまそういう時もある、ならそれでも仕方ないかもしれません。しかしそれが「いつものパターン」だとしたら・・・
参加者の方にそういう辛い思いはして欲しくないと思っています。
繰り返し申し上げます。
・ホテルを訪れる。その事自体に意味がある。
値段は高くて3000円~4000円程度。居酒屋チェーン店の飲み代と同じくらい。セミナーの懇親会等の予算とほぼ同じです。
懇親会で人脈が出来なければ「空振り」です。
しかし朝食会ではたとえ名刺交換もせず、自己紹介をしなくても・・・ホテルを訪れたという「実績」が残ります。
よくビジネスセミナー等で、
・同じ商品があれば最後の決め手となるのは「人」だ。
と言われます。間違ってはいないと思います。
ではその「人」をアピールする方法は、
・一回の出会い
・一枚の名刺
・一分の紹介
で果たして足りるでしょうか?
自分の場合、ホテルを普段から訪れ、継続的に情報を提供することにしました。それによって、
・二回、三回とセミナー以外の場所でお会いし、
・二度、三度と名刺以外の内容も含めお伝えし、
・二時間、三時間と会話を続け、
お互い自然と興味を持つような相手を選ぶ仕組みを作ることができるようになりました。
ホテルを訪れたということ、他の場所でその「実績」をぜひアピールされてください。
・「高級ホテル」を訪れ、かつその利用方法を知っている人。
もしも貴方が相手からこのように認識されたとします。だとすれば、
・同じ3000円。だったら飲み会よりホテルを訪れよう。
・そうだ、ホテルならこの人に案内してもらおう。
それが貴方の「実績」であり、「肩書」です。
お問い合せ先
連絡先は下記3種類の中からお選びいただくことができます。
1.電話でのお申し込みは TEL:044-988-8859(比嘉行政書士事務所:代表)
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等のケースが考えられます。
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